いつか主流になる日まで…
第2回電王戦全局終了雑感
2013年04月21日 (日) | 編集 |
 棋士同士の将棋の場合、お互いの手を読む能力に大差はないので5分5分の見通ししかなくても決断して指し手の選択を行っていくと思われます。その結果、7割前後の勝率を残す人が一流の棋士として賞賛される。逆に言うと7割の勝率を誇る棋士であっても一戦必勝、必ず勝つ将棋を指せといわれるとどうしても指し手にゆがみが生じるのではないでしょうか。

 コンピューターと人間との対決の場として、今回のような対戦イベント形式(人間側に一戦必勝のプレッシャーがかかる形式)を行うこと自体が時既に遅かったのだと思います。

 イベント形式をやめ、50回負けても51回勝てばそれで相手より強いのだ、という一戦必勝のプレッシャーのかからない条件で棋士の先生方に淡々と戦ってもらい、それでもなお今回のような勝率になるのであればその時は潔く負けを認めるしかないと思います。

最後に所感を2つほど。
・戦前の自分の予想ではコンピューターには膨大な定跡データが搭載されているため、人間側が定跡を外して力戦型に持ち込むのではないかと思っていたのですが、全く逆で意外でした。
・1点目と関連しますが、第3局、第5局ではいずれもコンピュータ側が人間にとっては一目無理と思われる仕掛けを実行してきました。もし、あの仕掛けが成立していて既に不利になっているのならば大局観で勝負する人間側には辛いですね。